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いきなり顕微鏡が欲しくなる時

エッセイ・雑記【いきなり顕微鏡が欲しくなる時】
※物語ではありません。玉蟲のぼやき的な雑記でございます。

どうしようもないくだらない衝動に押し寄せられる時があって、困っています。

「今はとににかく、顕微鏡が欲しい。」

私はそう思っているのです。
物事には大概理由というものがあると思うのですが、もちろんこの私のそういった願望にも理由はあるのです。ただ、その理由がものすごくくだらない理由だった場合、言わない方が許されるのではないかと思うことがあるのです。

私は昨日、自宅の換気扇の下でタバコを吸っていました。
するとそこに、○○製薬から発売されている「お部屋の臭い取り」なるものが目に入りました。

何度も見たことがあります。普通にその辺に置いてあるのを毎日見ているのです。忙しい日々を送っている中、その「臭い取り」の脇を通り過ぎても、別に観察してやろうという気は起きたこともありません。匂いを取るために存在しているその物体のことを真剣に考える暇なんて私にはなかったのです。

でも昨日は違いました。私はタバコを吸うために、そこに手持無沙汰の状態で何分か居なければいけなかったんです。タバコを吸うという作業はありますが、タバコは口にくわえればいくらでも他の作業ができてしまいます。私は大変お行儀悪くタバコをくわえながら、その「お部屋の臭い消し」を手に取り、深く観察し始めてしまったのです。

消臭効果があるとされるその「お部屋の臭い取り」は、買った時は水を含んだような大小の透明な玉がたくさん入っているものでした。しかし私が手にとっているものは、干からびて小さな小さなつぶつぶが底の方にこびりついている状態でした。この辺りの土地はとても乾燥している土地です。わりとすぐに水分は蒸発してしまいますので、ついこの間買ったばかりだと思っていたのですが、見事にカラカラになってしまっていたのです。

何気なしに、そのカラカラに干からびた粒が入った容器に水道水を入れてみました。もしかしたら突然、モワンと膨らんだりするのではないだろうか…という、バカらしい希望を胸に。

でもそんなことが起きるはずもなく、干からびた粒はそのまま、ピクリとも動かずにただ水が入っただけという状態でした。つまらなくなった私は、タバコを吸い終わり、水を入れた匂い取りをそのまま放置し別の部屋へと去りました。

それから数分。私は今度は喉が渇いていたことを思い出し、冷蔵庫へと足を運びます。冷蔵庫は換気扇のすぐ近くにあるので、先程放置した水を入れた臭い取りの脇を通ることになります。冷蔵庫へ向かう私が見たものは、すっかり元通りの透明なプルプルした玉に戻ったお部屋の臭い取りの姿でした。

数分…。数分だったと思います。私は少し頭がおかしいのでもしかしたら数分と感じているのが数分でなかった可能性もあるのですが、私にはどうしても数分なんです。その数分の間に、水を吸い込んでモワンとなったという事実が、それはもう悔しくて悔しくてたまらなくなりました。こんな短時間でモワンとなるならば、先程私が観察していた時にそういう前兆というか兆しなるものを表現してくれたっていいじゃないか!という、腹立たしい気持ちにもなりました。

私は用のあった冷蔵庫を無視し、ぷりぷりの姿になったその玉を左手の手のひらいっぱいに乗せて穴があくほど観察してやろうと思いました。でも観察の前に別の衝撃が襲ってきます。手触りです。
それはなんとも言えない手触りでした。
こうなってくるともう、私はもうダメなんです。すっかりこの玉に夢中。

玉

この玉は、柔らかいか、硬いか。
この玉はなぜこんなに透明なんだ。
この玉自体に匂いはないか。
この玉は割れるのか?
この玉はどんな味がする?
この玉はナンダ!
この玉は一体何者なんだ!
この玉はどうやって水をすった?
この玉の干からびた状態と水を吸った状態ではどこら辺が違うんだ?
この玉に真っ黒なブドウジュースを吸わせたら?
この玉に真っ赤な血液を吸わせたら?
この玉に…この玉に…この玉に…この玉に…この玉に…

まずは見たい。この玉の何かを吸うところをじっくりと。大きく。

拡大して。見たい。

あ…顕微鏡が欲しい。


脳内でこういう事件が起きていても、口に出すのは

「私、顕微鏡が欲しいの、今。」

だけですし、「なんで?」と聞かれたとしても面倒で答えたくありません。

だから理由は存在しますけれども、それが正しいか正しくないか、くだらないかくだらなくないか、認められるか認められないか等々、とにかくバカらしいことばかりなのに、現実はこんなもんですから悲しくなったり可笑しくなったりするのです。

そして近いうちにいそいそと顕微鏡を買いに行くのでしょう、私は。

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| 【エッセイ・雑記】 | 18:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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